【レシピ】花椒と桜海老の混ぜごはん

WRITER/坂田芽唯

野菜がおいしい炊き込みごはん vol.4

「野菜が主役のご飯レパートリー、増やしたいな!」。そんな座談会中の会話から始まったのが「野菜がおいしい炊き込みごはん&混ぜごはん」の連載です。
テクニックいらず、手間いらず。旬野菜の旨味を活かして、ホットサラダのようにも、お酒のおつまみとしてもイケる、気楽で新しいご飯レシピを追求することにしました。

メニューを考案してくれたのは、まんぷくベジメンバーで管理栄養士でもある坂田芽唯さん。

今回はお野菜ではありませんが旬の食材を活かした「花椒と桜海老の混ぜごはん」をご紹介。ピクニックやおもてなしににぴったりな一品に仕上がりました。

花椒と桜海老の混ぜごはん

今回ご紹介するのは、旬の花椒(ホアジャオ)と桜海老を使った混ぜごはん。やさしい色合いの桜海老と、花椒の爽やかな香りが春らしい組み合わせの一品です。

 

材料

  • 米 1.5合
  • かつお出汁 1.5合の目盛りまで
  • 花椒 小さじ1/2
  • 桜海老 大さじ2~3
  • ごま油 小さじ1
  • 塩 ふたつまみ

 

「今回のレシピは、旬の食材を使いながらもパンチのある一品。花椒と相性の良い中国の紹興酒や、四川風麻婆豆腐と組み合わせると中華風のおうち居酒屋も楽しめます。」(坂田さん)

 

花椒とは中国の香辛料のひとつで、四川料理の麻婆豆腐や坦々麺に欠かせません。日本の山椒と比べてさらに香りが強く、ピリッとした辛さと舌に広がる痺れが特徴です。旬の時期は毎年4月中旬から下旬にかけて。中華料理に限らず、毎日の炒め料理に少し加えると香り高く仕上がり、おすすめです。

 

また桜海老の旬は、春漁が3月中旬から6月上旬、秋漁が10月下旬から12月下旬と年に二回あります。海中では美しい桜色をしていることから「桜海老」と名付けられました。風味がよく、料理にさっと混ぜるだけで毎日不足しやすいカルシウムを手軽にプラスできるありがたい食材です。

 

作り方

① かつお出汁をとり、粗熱をとる。
かつお出汁をとる

 

② 米を洗い、①を加えて30分ほど置いたら炊飯する。
かつお出汁を加えたお米

 

③ フライパンにごま油を入れて熱する。花椒と桜海老を加え、桜海老が透き通るまで炒める。
ごま油で炒めた桜海老

 

④ ボウルに炊き上がったごはんを入れ、③と塩を入れて混ぜる。
桜海老をごはんと混ぜ込む

 

⑤お好みで花椒を足し、混ぜて器に盛る。
お好みで花椒を追加

 

「花椒と桜海老はどちらも油と相性が良く、一緒に炒めると深みのある香りが広がります。炒めた桜海老のカリッとした食感も楽しめるはず」(坂田さん)

 

多彩な香りを楽しむ、刺激的な旬の混ぜごはん

花椒と桜海老の混ぜごはん

「桜海老は、使い道に悩んだり、反対にいつも同じようなメニューになってしまったりと、意外と難しい食材。そんな時は花椒のような、いつもは組み合わせないスパイスと炒めることで、味わったことのない桜海老の一皿が出来上がりますよ。花椒特有の痺れがお好きな方は、仕上げにも花椒をたっぷりかけて食べてみてくださいね」(坂田さん)

 

晩酌のシメにも、おにぎりにすれば春のドライブのおともにもぴったりな混ぜごはん。いつもとはちょっと違った刺激的な味わいを楽しみたい方は、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。

WRITER

坂田芽唯
Mei Sakata

管理栄養士。栄養・レシピ・ヴィーガンなど、食に関する記事をWEBコンテンツで執筆。その他、カフェのメニュー開発、料理動画制作などをして活動。これまでは給食提供のほか、離乳食指導や食育指導に従事。幼少期から茶道を習っており、日本文化が好き。こども食堂を開くのが夢!

#キーワード