ひと口食べるとその鮮烈な香りに驚いてしまうほど、カカオ豆の本物の香りが味わえるチョコレートケーキ。それが、カカオ豆を選び、焙煎する段階からチョコレート作りを手がける『ショコラティエ パレ ド オール』のオーナーシェフ三枝俊介さんによるスペシャリテ「アルチョコラータ」です。
チョコレートのスポンジ生地と、チョコレートに生クリームを加えてなめらかな舌触りにしたガナッシュクリームが幾層にも重なるケーキは、飾りやベリーソースなどのあしらいも相乗してまさに芸術品。
一般的なケーキは、スポンジ生地とガナッシュの重なりが食感の違いで分かりますが、「アルチョコラータ」のスポンジ生地は、濃厚なチョコレートシロップを温かいうちにたっぷりと染み込ませているため、ねっとり濃密。ガナッシュとの層の境が食感では分からないほど密着し、一体化しているのです。ケーキというよりも、まるでしっとりと濃密なチョコレートを食べているかのよう!
カカオ感が際立つ濃厚で芳醇な味わいのなかにも軽やかさを演出しているのが、下の層に丸のままゴロゴロ隠れているイタリアのピエモンテ産ヘーゼルナッツ。キャラメリゼされたヘーゼルナッツのアクセントがリズムよく加わり、最後まで飽きさせません。