日本食を代表する料理のひとつ、「天ぷら」。
天ぷら料理の歴史
もともとは、16世紀にポルトガルから伝わった西洋式の揚げ物を、日本風にアレンジして確立された料理です。ちなみに、精進料理にルーツを持つ野菜の天ぷらは「精進揚げ」と呼ばれることもあります。
天ぷらの衣
家庭料理としてもよく食べられている「天ぷら」ですが、専門店で熟練の職人の手によって揚げられた「天ぷら」は別格の旨さ。ぜひ、日本を訪れた外国の方にも食べていただきたい料理です。ただし、菜食の方、ビーガンの方にとってまず問題となるのが、具材を包む「衣」です。
「天ぷら」の衣は、薄力粉と卵を混ぜ合わせて作ります。市販の天ぷら粉にも卵黄粉か全卵粉が使われているため、卵を食べられないビーガンの方にとってはNGとなる食品。
でも、ご安心ください。東京にある専門店では外国からのお客様が増えたことを受け、純菜食の方、ビーガンの方用に小麦粉と片栗粉を水で溶き、卵を使用しない「衣」で提供するところが増えているんですよ。
そして、「天ぷら」の具材ですが、主流となるのはエビやキス、イカなどの魚介類と、かぼちゃ、ナス、れんこん、シシトウなどの野菜類です。魚介類を外し、野菜を選ぶようにすれば問題はないでしょう。
油やつけ汁
なお、「天ぷら」を揚げる油ですが、こちらはごま油や綿実油、店舗によっては独自に配合した油が用いられますが、基本的に植物油が使われています。
また、一般的に「天ぷら」は、天つゆと呼ばれるつけ汁につけて食べます。 つけ汁は、出汁と味醂としょう油と砂糖が基本のレシピとなるのですが、味醂には焼酎や醸造用アルコールが加えられているため、気になる方には注意が必要です。最近はノンアルコールの味醂も発売されていますが、より安全を考えれば天つゆではなく、塩を付けて食べましょう。
菜食やビーガンの方に限らず、塩を付ける食べ方も定着しているので、お店によっては塩も粗塩や岩塩などのほか、抹茶や山椒、トリュフを混ぜたものを用意しているところもあります。ぜひ、味比べを楽しんでみてください。
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