2024.06.12
管理栄養×まんぷくベジスタッフ座談会!
【野菜を毎日!まんぷくベジ350プロジェクト】
【野菜を毎日!まんぷくベジ350プロジェクト】
毎日何気なく食べている野菜ですが、みなさんは毎日、どのぐらいの量を食べていますか?「野菜を摂らなきゃ」と意識はしても、その量までは気にしていない人も多いのではないでしょうか。実は、“成人が1日で摂りたい野菜の量は350g”と推奨されているのです。
でも、実際にどんな野菜をどんなバランスで食べればいいのか、果物や大豆製品なども含んでいいのか、分からないことだらけ。そこで今回は、野菜ソムリエで管理栄養士でもある、小島香住さんを囲んで座談会を開催しました。
<座談会参加者>
小島香住さん 野菜ソムリエプロ&管理栄養士。食品メーカーでの営業・商品企画開発・メニュー開発などの勤務を経て、現在は2歳の男の子の育児をしながら、WEBサイトやInstagramで野菜の情報を発信。セミナー講師としても活動している。「まんぷくベジ」メンバー。 |
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スタッフ3名 あり、くりた、ささか。「野菜350g」をまんぷくベジも提唱します!でも、実際に何に気をつければいいのかなど、疑問だらけ……。 |
バランスよい350g、必要な栄養素が摂れる!?
あり
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野菜は1日350g食べるのがいいと聞きますが、そもそもなぜ350gなんですか?
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小島さん
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350gという数字は、厚生労働省が発表している「健康日本21」の中で推奨されているんです。成人が健康的な生活を送るために必要な栄養素が算出されていて、おもに野菜で摂取すべき「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」などを1日分しっかり摂るためには、350g以上の野菜をバランスよく食べることが大事なんですね。
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小島さん
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くりた
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たとえば、キャベツとにんじんだけで350g食べればいいじゃん!って、世の中の人は思いがちだけど、それではダメってことですよね。
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小島さん
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理想としては、350gのうち緑黄色野菜が120g、淡色野菜230g。だいたい1:2の比率で食べるといいと言われていますよ。
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小島さん
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あり
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1日で野菜をバランスよく食べるのって、ちょっと大変だな~というか、ハードルが高く感じてしまいます。少し長いスパンで、たとえば1週間でその目標が達成できればいいとかではダメなんですか?
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小島さん
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野菜を摂る意識としてはいいのですが、体のことを考えると、できれば1日ごとにバランスを考えてほしいですね。
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小島さん
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ささか
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そういった食習慣を身につけることが大事なんですね!
たとえば、週に5日はひどい食生活をしていても、2日はバランス良く野菜を食べるのではどうですか? |
小島さん
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2日だけバランス良く摂れば、罪悪感は薄れるかもしれないけど……。体のメカニズムからすると、到底2日だけではリカバリーはできないですね。
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小島さん
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あり
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たとえば、バランスのよい野菜の組み合わせを1日350g決めて、それを毎日同じメニューでもいいんですか?
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小島さん
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食べないよりはいいものの……。でも、野菜に含まれる栄養素はそれぞれで違っているので、できるだけいろいろな種類を食べてほしいというのが、管理栄養士としての思いです。
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小島さん
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ささか
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私は豆腐など豆類をよく食べますが、豆類とかきのこなども350gに含めていいんですか?
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小島さん
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基本的にこの350gの数値は、ビタミン・ミネラル・食物繊維を摂取できる、緑黄色野菜と淡色野菜のみを野菜としてカウントするんです。
たとえば豆腐や煮豆などの豆類は、おもにタンパク質を摂取する食品。穀物は炭水化物を摂取するための食品なので、それらは野菜350gには含めません。 あと、少しグレーなところではあるのですが、芋類やキノコ、海藻も、厳密にいうと野菜には分類されないのですよ。 |
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小島さん
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あり
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きのこは健康的だからと、けっこう食べていたんですけど……。
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小島さん
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350gには含まれませんが、芋類やきのこ、海藻類などは、ぜひ積極的に摂ってください。
それと、果物は野菜とは別に200g摂るのがいいと言われています。 |
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小島さん
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くりた
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みなさん健康情報は大好きなはずなのに、厚労省が提唱している野菜を350g食べようという考えはいまいち浸透していないですよね。それって、栄養学がメジャーじゃないというのも関係しているかも?
実はすごく大事なことなのに、なかなか身近に取り入れられていない気がします。 |
あり
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まずは、知ることが大切ですね!
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野菜をバランスよく1日350g摂ることは、成人に必要な1日分の栄養素を摂取できるということ。それを知っておくだけでも、積極的に摂ってみようかなというきっかけになるかもしれません。
>後編に続きます
WRITER
内田あり
Ari Uchida
フリーランスの編集ライター。食・子育て・住宅・インテリア・植物・ガジェットなど多岐にわたるジャンルで、ムックや雑誌、フリーペーパー、WEBコンテンツなどで執筆。高校生と中学生の2人の娘をもつ母であり、子どもたちの野菜嫌いを克服させるべく、献立に頭を悩ませる日々。野菜不足になりがちなので、毎日の食卓には手作りのピクルスを添えるよう心がけている。