野菜がおいしい炊き込みごはん vol.1
「野菜が主役の炊き込みご飯のレパートリー、増やしたいな!」。そんな座談会中の会話から新連載「野菜がおいしい炊き込みごはん」が始まります。
テクニックいらず、手間いらず。旬野菜の旨味を活かして、ホットサラダのようにも、お酒のおつまみとしてもイケる、気楽で新しいご飯レシピを追求することにしました。
メニュー開発担当は、まんぷくベジメンバーで、管理栄養士でもある坂田芽唯さん。
初回の「かぼちゃと生胡椒の炊き込みごはん」は、初冬を迎える時期においしくなる野菜にスパイスを合わせた、新感覚な組み合わせになりました。
普通の炊き込みごはんじゃ物足りない。とにかく野菜が大好き!そんな方のためのレシピをご紹介します。
かぼちゃと生胡椒の炊き込みご飯のレシピ
かぼちゃのやさしい甘さと、香り高い生胡椒の組み合わせが新鮮な味わいが特徴。詳しい作り方をご紹介します。
材料
・米 2合
・水 420ml(2合の目盛りまで)
・かぼちゃ 200g
・生胡椒の塩漬け 適量
・塩 少々
・バター ひとかけ(10g)
「秋の炊き込みご飯にはさつまいもが定番ですが、橙色が鮮やかな仕上がりになるかぼちゃを使うのもおすすめ。
かぼちゃはさつまいもよりも温かさを感じるやさしい甘みで、水分が多いのでしっとりと炊きあがります。混ぜ込むとごはんに馴染んで、存分にかぼちゃの滑らかさを楽しむことができますよ。
またかぼちゃはエネルギーのもととなる糖質や、免疫力を高めるビタミンCやβ-カロテンが豊富で、体調を崩しやすい秋・冬の時期におすすめの食材です」(坂田さん)
作り方
①かぼちゃは2~3cm角に切る
②炊飯器に浸水させた米と水を入れる。1と塩を加えよく混ぜる。
上にバターをのせ、炊飯器のスイッチを入れて炊く。
③炊き上がったらよく混ぜる。
④仕上げに生胡椒をかける。
「炊き込みご飯といえば醤油味、とは限りません。今回はかぼちゃの甘みを引き立てるために、シンプルな塩味です。
かぼちゃの切り方は食べる人のお好みで調整しましょう。3センチくらいの大きさに切るとごろごろとしたかぼちゃの食感をしっかりと感じられます。薄切りでは混ぜ込んだときにかぼちゃがごはんに練りこまれ、クリーミーな炊き込みご飯を楽しめますよ」(坂田さん)
ほっくり、ピリリ。甘味と生胡椒の上品な塩気を楽しむ
「黒胡椒と聞くと刺激的な辛さを想像するかもしれませんが、生胡椒は温かみのあるやさしい辛さが特徴。我が家では、ちょっと疲れて体を労わりたいときに作ります。いつも通り炊飯をする時に、かぼちゃをのせるだけで旬を味わいながら栄養をプラスできてお気に入りなんです」(坂田さん)
初回の「野菜がおいしい炊き込みごはん」は、旬のかぼちゃのやさしい甘味の中に、上品な香りとピリッとした刺激、塩気がアクセントになって、つい食べ過ぎてしまいそうな一品。かぼちゃがおいしいこの季節や、冬至を迎える頃にぜひ試してみてはいかがでしょうか。
【まんぷくベジの編集語記】
まんぷくベジメンバーは、週末友人を迎えたお家飲みでこの炊込みご飯を試してみました。
途中で生胡椒をさらに足してスパイシーにしたり、パルメザンチーズを足してワインと合わせたりと、食べながら飲みながらレシピをアレンジして楽しみました。
WRITER
管理栄養士。栄養・レシピ・ヴィーガンなど、食に関する記事をWEBコンテンツで執筆。その他、カフェのメニュー開発、料理動画制作などをして活動。これまでは給食提供のほか、離乳食指導や食育指導に従事。幼少期から茶道を習っており、日本文化が好き。こども食堂を開くのが夢!