野菜がおいしい炊き込みごはん vol.6
「野菜が主役のご飯レパートリー、増やしたいな!」。そんな座談会中の会話から始まったのが「野菜がおいしい炊き込みごはん&混ぜごはん」の連載です。
テクニックいらず、手間いらず。旬野菜の旨味を活かして、ホットサラダのようにも、お酒のおつまみとしてもイケる、気楽で新しいご飯レシピを追求することにしました。
メニューを考案してくれたのは、まんぷくベジメンバーで管理栄養士でもある坂田芽唯さん。
今回は夏本番のこれから季節にぴったりな「にんにくとキヌアのサラダごはん」をご紹介します。
にんにくとキヌアのサラダごはん
6月にご紹介するのは、新にんにくとキヌア、バルサミコ酢を使った冷製サラダごはん。「にんにくのごはんは匂いが強そう…」と思うかもしれませんが、バルサミコ酢でにんにくの力強い風味が爽やかにまとまり、サラダ好きな女性に喜ばれる一品です。
材料(2人分)
- 米 1合
- キヌア 大さじ2
- 水 1合の目盛りまで+大さじ2
- にんにく 1個
- バルサミコ酢 大さじ2 ★
- 砂糖 大さじ1 ★
- 水 大さじ2 ★
- バルサミコ酢 適量
- オリーブオイル 適量
- レタス 適量
新にんにくは5月から6月に収穫される旬の時期のにんにくで、通常のにんにくと比べて水分が多く、辛みが控えめで香りが良いのが特徴です。また抗菌作用のある「アリシン」や代謝を助けるビタミンB群が豊富に含まれており、疲労回復に効果があります。
キヌアはアンデス山脈原産で、「スーパーフード」としても知られています。プチプチとした食感とわずかに感じるナッツのような香ばしさが特徴で、サラダやスープ、ごはんに混ぜるなどさまざまな料理と相性抜群。植物性でありながらタンパク質が豊富で、必須アミノ酸も充実しているため、ベジタリアンやヴィーガンにも非常に人気がある食材です。
さらにバルサミコ酢は今回のサラダの味付けのポイント。バルサミコ酢はイタリア発祥の伝統的な調味料で、ブドウの濃縮した果汁を木樽で長時間熟成させることで製造されます。ビネガーでありながら濃厚で重さのある風味が特徴で、色は深い茶色です。
原料のブドウにはポリフェノールが豊富で、細胞の代謝を促す抗酸化作用が期待できます。
作り方
①にんにくの皮をむき、半分に切り芽を取る。合わせた★に漬け込み、3時間以上おく。サラダごはんに入れるお好みの量のにんにくを取り分けておく。
②炊飯器に米と水を通常通りの分量で入れる。キヌアと水を大さじ2ずつと1のにんにくを入れ、30分浸水する。
③炊き上がったご飯をボウルに移し、1で残った★(お好みの量)とオリーブオイルを加えてさっと混ぜる。粗熱をとり、冷蔵庫で冷やす。
④ちぎったレタスにのせて盛り付ける。
「にんにくの皮を剥くのが大変に感じる方は皮むきの裏技を使うのがおすすめです。まるごとの状態でにんにくの根元を切り落とし、レンジで40秒程加熱すると根元からスルッとにんにくの実を取り出せます。
にんにくたっぷりがお好きな方は、多めに入れても美味しいですよ。にんにくの比率が多いほど、よりおつまみサラダ風なパンチのある味わいになります。
温かいままでも食べられますが、夏場は冷蔵庫で冷やして食べるのがおすすめです。通常のにんにくでも作れますが、にんにくのほっくりとした食感と香りの良さを一層楽しめるのはこの時期ならではです」(坂田さん)
ガツンと&さっぱり!ビールに合う新感覚野菜サラダ
「にんにく入りキヌアごはんをレタスに巻くと、片手で食べられておつまみサラダにぴったり。ひんやりとフレッシュな味わいで、夏は辛口のビールと合わせるのがおすすめです。にんにくの匂いが気になる方もいるかもしれませんが、バルサミコ酢で香りの強さが和らぎほとんど気になりません。
にんにく漬けに使った調味液は、ドレッシング代わりにかけたり、チキンソテーに使ったり…と色々な料理にアレンジできます。冷蔵庫で保管し1週間を目処に使い切ってください」(坂田さん)
旬のにんにくを存分に味わうさっぱりサラダごはんとビールで、梅雨の蒸し暑さを乗り切りましょう!
WRITER
管理栄養士。栄養・レシピ・ヴィーガンなど、食に関する記事をWEBコンテンツで執筆。その他、カフェのメニュー開発、料理動画制作などをして活動。これまでは給食提供のほか、離乳食指導や食育指導に従事。幼少期から茶道を習っており、日本文化が好き。こども食堂を開くのが夢!