【イベントレポート】「ル レクチエ」解禁!新潟県をあげておすすめする幻の西洋梨が絶品フレンチに
【イベントレポート】「ル レクチエ」解禁!新潟県をあげておすすめする幻の西洋梨が絶品フレンチに
あの…「ル レクチエ」ってご存知ですか?食にまつわるWebメディアにおりながら私Yukikoは、全然知らなかったのです。この洋梨を。というわけで先日、「ル レクチエ」の出荷解禁イベントに、まったくの無知のまま参加して、あっという間に恋に落ちた模様をお届けします!
ル レクチエとは
ル レクチエは、新潟県が推進している西洋梨のブランド品目。全国のル レクチエの約8割が新潟県内(新潟市南区、加茂市、三条市、佐渡市など)でさかんに栽培されていますが、11月下旬~12月下旬までの短期間しか出回らないため「幻の西洋なし」でもあります。フランスから上陸しておよそ100年、ル レクチエの難しい栽培を諦めなかった新潟県の生産者たちの努力が実り、高品質な国産西洋梨として、新潟県を代表するブランド品目に。
すべてのメニューにル レクチエを味わえる絶品フレンチ
2024年11月25日、イベント会場である渋谷TRUNK HOTELに到着すると、思っていた以上に華やかで盛大な雰囲気。というのも、イベントの一番の目玉は、ル レクチエを使って振舞われるコース料理。その日の仕事を早めに片付けた自分へのご褒美としかいえない世界観に、もうニンマリなのです。
100年前にフランスから輸入されたというル レクチエは、現在はフランスでは作られておらず、主要産地の新潟県を始め、日本でしか生産されていないそう。 今回はその魅力のお披露目に、TRUNK HOTELのシェフたちによって絶品フレンチに。コースの一品一品には、ル レクチエの果実味と、格別な香り高さが閉じ込められていました。
前菜 Premier|生ハムムースのタルト ル レクチエのエスプーマ
あわあわになったル レクチエは、口の中でほどけるように溶けていく軽やかさ。塩味のきいた生ハムと、タルトのザクザクとした食感もこのエスプーマ(泡)とびっくりするくらい合います!
ポタージュ Potage|ポワロ―葱とジャガイモのヴィシソワーズ ル レクチエのグラッセ
葱とジャガイモのクリーミーなポタージュに、ル レクチエのすっきりとした風味が、初めての味!濃厚なのに重くないから、後味まで続くおいしさです。
お肉料理 Viande|国産牛フィレ肉のポワレ ル レクチエの赤ワインコンポート
ル レクチエのフルーティさが、お肉の旨味をぐっと引き立てている。赤ワインのコンポートにすることで甘みもおだやかに。より一層お肉に合います。
デザート Desser|フロマージュブラン、レモンミント、キャラメル、ル レクチエ
キャラメルの甘さと、フロマージュブランのクリーミーさ、そしてレモンミントの爽やかさとひとつになって、それでいてル レクチエ風味もしっかりそこに存在する。一口ひとくちが調和した多幸感につつまれるデザートでした。言うまでもなく、ル レクチエはデザートにぴったり。
新潟県県知事まで動かす大物「ル レクチエ」
脇目も振らずにお料理を堪能していると、何やら会場がザワついています。「新潟県知事が到着しました~!」という司会者のアナウンスに、参加者もさらにザワザワ。たかがフルーツ、されどフルーツ。そうやって時間をかけて、新潟県のために動いてくれるだなんて素敵。そう思いながら、ル レクチエもかなりスゴイのでは...と。なかなかの大物フルーツなのかもしれません。
ぴっかぴかに輝く実と味と
イベントのおみやげでいただいたル レクチエは、冷蔵庫で冷やして数日後、ようやく実食。これがもう、たまらんかったのです...。数少ない洋梨を食べた記憶を思い出しましたが、たぶん全然ちがう。食感はどちらかいうとメロンに近いです。そして、豊かな甘みと一緒にやってくるのは、春風のような芳醇な香り。西洋梨の一種なのだけれど、これはル レクチエとしか言いようがない。そういう魅力を秘めたフルーツなのだと思いました。
イベントに登壇していた生産者の方たちが話されていたのは、ル レクチエの栽培の難しさのこと。ル レクチエの感動するおいしさは、生産者のみなさんの努力あってこそ。限られた期間にしか出荷されない幻の西洋梨と言われていますが、有名レストランで特別メニューとして登場したり、バーでカクテルとなったりと、ル レクチエらしい華やかな味わい方楽しめる模様。オープンしたばかりのル レクチエの公式サイトで、「おいしい続報」を待ちましょう!
新潟県推進ブランド品目「ル レクチエ」
WRITER
古いものと漫画と料理が好きなフリーランス。20歳のとき、産婦人科系の病を患い、食事や美容に気づかうようになりました。家族や友人と過ごす以外、お肉は控えるフレキシタリアンを実施中。ルールよりも、”心地よいおいしい”を大切にしています。最近ハマっているのは、米粉パン作り。次の目標は自家製酵母でライ麦パンを作ること。
編集・ライターのお仕事以外に、フランスで仕入れたアンティークのオンライン販売もしていたり。楽しく、ケセラセラと、好きなことに向き合っています。