【野菜洗いのキホン 洗剤・道具編】
野菜を洗剤や道具で洗う人が増えている!?
しっかり洗える&使いやすさが人気の秘密
野菜を洗剤や道具で洗う人が増えている!?
しっかり洗える&使いやすさが人気の秘密
野菜洗いは手を使って流水で行うのが基本ですが、野菜の表面についた残留農薬やワックス、細菌などはどうしても気になるところ。水洗いよりも、よりしっかりと野菜洗いをするために、最近では野菜専用の洗剤や道具を活用している人も増えています。そこで今回は、各メーカーの方におすすめのポイントを伺い、水洗いから一歩進化させた、野菜洗いのための洗剤&道具をご紹介します。
【洗剤編】
500ml 1,100円(税込)
野菜やくだもの、お米などを洗うことができる、マルゴデリエビスの「VEGETABLE clean water」。野菜の表面についた汚れはもちろん、生食だととくに気になる不要物を洗い落としてくれます。合成界面活性剤や洗浄剤、防腐剤、着色料、香料などは一切使用していないので、人にも環境にも優しいのもうれしいポイントです。
野菜に直接スプレーして、あとは洗い流すだけでOK。買ってきた葉物野菜などは、この洗浄水で洗ってから冷蔵庫で保存すると、鮮度を長く保つことができるとか。取り扱いをするマルゴデリエビス・オーナーの橋本さんによると、「野菜本来の栄養価やビタミンCなどが失うことなく、不要なものだけを洗い流してくれるんです。レタスをこの洗浄水で洗うと、シャキシャキ感が蘇りますよ」とのこと。
キッチンに1本常備しておくと、野菜洗いのほか、キッチンまわりのお掃除や食器洗いなどにも安心して使うことができそうです。
<販売元>
マルゴデリエビスの紹介ページはこちら。
500ml 440円(税込)
ヤシノミシリーズは、洗剤に河川汚染を防ぎたいという創業者の思いから生まれた植物系洗剤。洗浄成分には植物原料のヤシ油を使用し、無香料・無着色にこだわった食器用、野菜用洗剤です。排水後も自然に還るので、エコの面でも安心して使うことができます。野菜を洗う場合、5分以上はつけおきせず、洗剤残りがないように30秒以上流水でしっかり水洗いしましょう。また、カット野菜には使わないようにします。
サラヤの広報担当・星野さんによると、「SNSなどで、野菜を洗剤で洗うという声は以前より増えています。また、感染予防のために手指消毒をする機会が増え、手荒れで悩む方にも、手肌に優しい洗剤として選んでいただいているようです」とのこと。
歴史が長い洗剤ということもあり、以前は50代以上の主婦層に人気があったようですが、最近ではシンプルなデザインとエコを好む流れから、30代の主婦層からも支持があるようです。
<販売元>
※洗剤の除菌効果については、メーカー表示などをご確認ください。
【道具編】
550円(税込)
明治40年創業、老舗束子店としておなじみの「亀の子束子西尾商店」。その豊富なラインナップの中でも、スタイリッシュに使えるのが「白いたわし」シリーズ。ベーグル型のフォルムも可愛らしく、穴が空いていることで乾きやすいので、たわしの扱いに慣れていない若い世代にも支持されているのだとか。
「白いたわし」シリーズの中でも、野菜洗い初心者にも使いやすいのがホワイトパーム(小)。素材のパーム(ヤシ)は適度な硬さを持っていて、根菜類の泥や汚れはもちろん、薄皮までしっかりこすり取ることができます。
一方、サイザル麻を使った白いたわしは、繊維が柔らかめで、こちらは薄皮をしっかり残してくれるタイプ。広報担当者によると、「ごぼうなど、皮に香りや旨み、栄養がある野菜は、泥のみを落としてくれるサイザル麻のたわしを使うのがおすすめです。野菜の種類に合わせて、ホワイトパームとサイザル麻の2種類を使い分けられると、料理の下ごしらえがスムーズにできて便利ですよ」とのこと。
白いたわし サイザル麻(小)
770円(税込)
どちらも手のひらサイズで扱いやすく、可愛いらしい見た目も人気。箱のパッケージに入って販売されているので、ちょっとした贈り物やお土産としても多く購入されているようです。
<販売元>
1,650円(税込)
洗顔ブラシやキッチンブラシなど、暮らしに役立つブラシや刷毛を専門に扱う刷毛メーカーが販売するのは、葉物洗い専用の「葉野菜ブラシ」と根菜類洗い専用の「根野菜ブラシ」の2種類。
はくさいやほうれんそう、こまつな、ねぎなどを洗うための「葉野菜ブラシ」は、素材に手触りの優しい化繊毛を使用し、柔らかく繊細な葉っぱを傷つけずに洗うことができます。葉物野菜のほかにも、ぶどうなどの果物、自然薯ややまいもなど一部の芋類なども洗うのにも最適とか。
1,760円(税込)
一方で「根野菜ブラシ」は、素材にコシの強い豚毛を使用し、にんじんやごぼう、だいこんなど固い根菜類を洗うのにぴったり。根菜類の皮を傷つけずに、泥や汚れを落とすことができます。どちらもベーシックな直植えタイプと、カビが生えにくい銀ナノ仕様(3,080円・税込)の2種類を用意。
赤田刷毛工業の広報担当・岡崎さんによると、「手で握りやすいちょうど良いサイズ感と持った感触が好評で、とても使いやすいというユーザーさんの言葉をたくさんいただいています」とのこと。野菜の種類に合わせて使い分けるのもおすすめです。
<販売元>
935円(税込)
がんこ本舗の「海をまもるキッチン&ベジブラシ」は、細かい目のザルやすり鉢など、汚れが落ちにくいキッチン用品を洗剤なしでキレイにしてくれるアイテム。さらに、野菜の泥落としや薄皮むきにも使える万能なブラシです。じゃがいもやごぼうなどをベジブラシでこすると、水洗いをしながら薄皮むきが簡単に。皮ごと料理に使えるので、栄養価や野菜の味を損ないません。
その最大の特徴は、ブラシがゴム加工されていて、とにかくコシが強いところ。たわしのようにゴシゴシと力を加える必要がないので、野菜の泥落としも簡単です。また、毛の量が一般的なブラシの約3倍もあり、汚れをしっかりキャッチ。毛先が広がりにくく丈夫で長持ちするアイテムです。
がんこ本舗企画部の吉川さんによると、「野菜を使ったお料理が得意な先生方にも根強いファンが多い商品です。ベジブラシを使えば、野菜そのものの味を楽しめますよ」とのこと。耐熱温度100度で煮沸消毒ができ、清潔に長く愛用することができます。
<販売元>
水洗いでも汚れやほこりなどを洗い流すことはできますが、生のまま野菜を食べるときや、皮ごと調理するときなどは、できるだけ不要物を落とすのが安心です。そのためにも、専用の洗剤や道具などを上手に活用して、料理に使ってみましょう。毎日野菜を楽しんでいる人も、お野菜一年生の人も、これらのアイテムを一つ持っておくと、野菜の下準備がもっと楽にできますよ。
WRITER
フリーランスの編集ライター。食・子育て・住宅・インテリア・植物・ガジェットなど多岐にわたるジャンルで、ムックや雑誌、フリーペーパー、WEBコンテンツなどで執筆。高校生と中学生の2人の娘をもつ母であり、子どもたちの野菜嫌いを克服させるべく、献立に頭を悩ませる日々。野菜不足になりがちなので、毎日の食卓には手作りのピクルスを添えるよう心がけている。