「今日は大豆ミートにしようかな」と気軽に選択も
赤坂の繁華街から少し離れた高台のホテル「フレイザースイート赤坂東京」1階に、モダンジャパニーズレストラン「MOSS CROSS TOKYO」があります。こちらでは「和魂洋才 -和のこころと西洋の技術-」をテーマに、海外からの宿泊客にも幅広く対応できるよう通常のコースに加え、ヴィーガンコースも楽しめます。
外資系ホテルのメインダイニングとして、海外のゲストに多いベジタリアンやヴィーガン、そしてノンベジタリアンの方々も同じテーブルで食事ができるよう、ヴィーガンメニューを2020年8月開業当初から用意。
広々としたオープンキッチンで調理チームの指揮をとるのはグランシェフの増山明弘さん。できる限り現地へ赴き、シェフが恋した食材を生産者から直接仕入れて使っています。
その食材の魅力を存分に味わえるのが、ヴィーガンランチコース「Vegan〜彩〜」(全5品)4,500円のほか、すべてのコースの始めに登場する「SHOKADO-9」。シェフが恋した9つの食材を使い、それぞれ小鉢料理に仕上げた前菜です。松花堂弁当を想わせる木箱に一つ一つ納まった小鉢料理は、見るからに多彩で華やか。
佐渡島の生産者である西さんから届いたきくらげをきのこと一緒にナツメ風味に仕上げたり、静岡の長谷川さんから仕入れる“驚異的マッシュルーム”をハーブ手毬寿司にのせたり、福島のワンダーファームのトマトを梅のマリネにしたり。品数も多く、調理や調味の手数も多い前菜ですが、そのプロセスのなかで増山シェフが最も大事にしていることがあります。それは「生産者の顔はもちろん、現地で感じた風や採れたての香り、味わいを思い浮かべ、料理をイメージすること」。そうして表現された料理だからか、一品一品に主役としての存在感があり、記憶に残るおいしさに、「またこの一品と出合いたい」と思わせてくれるのでしょう。
そしてメインディッシュには、大豆ミートを使った料理が提供されます。大豆ミートをメインの食材に選んだ理由を「昨今、サステナブルの観点から大豆ミートが注目されていることに加え、過去6年間、野菜のロースト料理などいろいろな形で提供してきましたが、メインディッシュには大豆ミートが好まれる傾向がありますね」と分析。「そぼろ状のタイプを使うので、調理しやすいよう、野菜を器にして中に詰めたり、野菜で包む料理にしています」
この日は「大豆ミートとズッキーニのカネロニ仕立て バターナッツのブルーテ」。大豆ミートをスライスしたズッキーニで包んだ料理です。肉料理、魚料理にも負けないようにうま味を補う必要があるため、バターナッツのソースに干し椎茸のだしの餡をかけ、うま味をプラス。
肉々しく、うま味とコクがありながら、油分が少なくあっさり食べられるのもうれしい点です。付け合わせには千葉にある自社農園「CROSS FARM」で育てた野菜のグリルで彩りを添え、野菜それぞれの味わいを楽しめます。
最近はベジタリアン、ヴィーガンではない人も「大豆ミートにしようかな」「今日は軽めにしたい」とヴィーガンコースの予約数が増加傾向に。いまや大豆ミート料理は特別なものではなく、肉料理・魚料理・大豆ミート料理の選択肢の一つとして気軽に楽しめる身近な料理になってきています。その日の気分や体調に合わせて、ヴィーガンコースを楽しんでみるのはいかがでしょうか?
まんぷくエピソード
「生産地を訪れることが料理を作り続ける原動力」
仕入れる食材は市場からではなく、御縁でつながった全国各地の生産者とSNS等で連絡を取り合い、直接仕入れるという増山シェフ。
「生産者さんとの御縁に感謝。その感謝を忘れずに誠意をもって料理を作っていきたい。スタッフを連れて現地へ出向くことが、新しい料理を作り続ける原動力になるので、休日返上でどこにでも行っちゃいますね」
口下手であまり話さないという控えめな増山シェフですが、現地では採れたての食材で料理を作るとそれが会話のようになり、生産者や関係者の方々とも通じ合えるそう。「MOSS CROSS TOKYO」で私たちが享受するのは、増山シェフの現地での感動体験を表現した渾身の料理。だからか、想像を越えたおいしさに魅了されるのかもしれませんね。
REVIEW
”旅するシェフ” とも言われる増山シェフをはじめ「MOSS CROSS TOKYO」スタッフが御縁ある全国各地の生産者のもとへ出向き、現地で出合った逸食材を直接仕入れて使用。さらに、千葉には自社農園「CROSS FARM」があり、愛情をたっぷり注ぎながらチームで野菜を育てています。食材に対するこだわりや想いは人一倍! 増山シェフが想いを込めてモダンジャパニーズキュイジーヌで提供します。
Features
Meal features
- グルテンフリー対応(要事前連絡)
- 五葷フリー対応(要事前連絡)
- 化学調味料フリー対応(要事前連絡)
- ハラール認証(要事前連絡)
Vegetarian
- ヴィーガンメニューあり
How to order
- テーブル注文・テーブル受け取り
Service
- Credit card : あり
- Electronic money : なし
- Multilingual : 英語
- Translator : あり
Photos
ランチコース Vegan~彩~(全5品) 4,500円より
メイン「大豆ミートとズッキーニのカネロニ仕立て」
ヴィーガンコースのメインには、大豆ミートを使った料理が登場。食べ応えのある大豆ミート料理とともに全国各地の御縁のある生産者、自社農園の季節野菜を存分に味わえます。
ランチコース Vegan~彩~(全5品) 4,500円より
前菜「SHOKADO-9」シェフが恋した9つの食材
見た目の華やかさ、メニュー名にこちらまでときめいてしまうコースの前菜は同店名物。文字通り、シェフが恋した食材たちを用い、季節の小鉢料理でさまざまに楽しめます。
季節の土鍋ご飯を味わえるフルコース <ランチ Menu AMOUREUX "恋" 全6品 6,600円>、<ディナー Menu JOURNEY 13,200円>より
「驚異的マッシュルームの土鍋ごはん」(事前予約制)
前菜SHOKADO-9、野菜料理、魚料理、肉料理、季節の土鍋ご飯、デザートのフルコース。
※季節により土鍋ごはんの具材が異なる場合がございます。予めご了承くださいませ。
ZEROカレー モーニング 2,500円(要予約)
スパイスコーディネーターで薬膳にも精通、増山シェフによる動物性食材、五葷使用ゼロの精進カレー 温野菜添え。サラダ ハーブヴィネグレット、豆乳ヨーグルト&グラノーラ、野菜ソムリエ考案のグリーンスムージーなどとともに。
スパイスには交感神経を活発にして眠っている体を起こし、脳の血流量を増やす効果があります。五葷のニンニクや玉ねぎなどの香りの強い野菜も使っていない為食後も爽やかなスパイスの余韻が楽しめる!充実した1日のスタートをMOSS CROSS TOKYOで!
シンガポール発のラグジュアリーアパートメントホテル「フレイザースイート赤坂東京」のメインダイニング。一面ガラス張りの店内は、中庭を眺められる開放感と洗練されたサービスで落ち着ける雰囲気。随所にしつらえた苔玉アートに心が和む。
オープンキッチンが印象的な広々としたダイニングルーム。調理の音やシェフの動きが見える演出もご馳走の一つ。
お店の紹介Information
MOSS CROSS TOKYO
住所 | 東京都港区赤坂5丁目2−33 フレイザースイート赤坂東京 1F |
---|---|
電話番号 | 03-6441-0781 |
営業時間 | Hours :
Morning 7:00-10:30(L.O.10:00) Lunch 11:30-15:00 (L.O.14:00) Dinner 18:00-23:00 (L.O.22:00)
Closed : |
価格帯 | Dinner / person :
15,000円
Lunch / person :
5,000円
|
Access |
東京メトロ千代田線 赤坂駅 3b出口より徒歩7分
東京メトロ丸ノ内線 赤坂見附駅より徒歩10分 |
駐車場 | あり |
多言語メニュー | 英語 |
URL | https://www.mosscrosstokyo.com/ |