野菜がおいしい炊き込みごはん vol.2
「野菜が主役の炊き込みご飯のレパートリー、増やしたいな!」。そんな座談会中の会話から始まったのが「野菜がおいしい炊き込みごはん & 混ぜごはん」の連載です。
テクニックいらず、手間いらず。旬野菜の旨味を活かして、ホットサラダのようにも、お酒のおつまみとしてもイケる、気楽で新しいご飯レシピを追求することにしました。
メニュー開発担当は、まんぷくベジメンバーで、管理栄養士でもある坂田芽唯さん。
今回ご紹介するのは「ごぼうとクミンの炊き込みごはん」。和の食材であるごぼうに、クミンの組み合わせが意外にも好相性。新鮮でエスニックな一品です。
普通の炊き込みごはんじゃ物足りない。とにかく野菜が大好き!そんな方のためのレシピをご紹介します。
ごぼうとクミンの炊き込みごはん
ごぼう特有の香りの良さと、クミンのスパイシーさの組み合わせがクセになる炊き込みご飯。ごぼうの切り方やクミンの量で、”自分好みのおいしい”を味わえる一品です。
材料
・米 1.5合
・水 1.5合の目盛りまで
・ごぼう 1本
・クミン 小さじ2
・塩 少々
「ごぼうは日本でしか食べられていないという説があり、和食の食材という印象が強いですが実はスパイスとも相性抜群。ごぼうの土の香りとスパイスがマッチしてとても風味豊かに仕上がります。
変わった炊き込みごはんなので一見凝って見えますが、下準備はごぼうを切るだけでとても簡単。また調味料は潔く塩だけを使うことで香りと食感を存分に楽しめますよ」(坂田さん)。
ごぼうは不足しがちな食物繊維が豊富なため、おなかの調子を整える作用があります。ごはんとごぼうを一緒に炊き込めば、ありがたい食物繊維が手軽に取れるので、野菜が不足していると感じる方にもおすすめです。
またクミンは「リモネン」というリラックス効果のある香り成分が含まれており、気分転換をしたいときにもぴったりです。
作り方
① ごぼうはよく洗い輪切りにする。水にさらしてアク抜きしたら水気を切る。
② 米をといで釜に入れて、水を加える。クミン、塩を加えて混ぜる。
③ ごぼうを加えて通常通り炊飯する。
④ 炊けたら軽く混ぜる。お好みでパセリや黒胡椒をかける。
「季節によってごぼうの楽しみ方も変わります。冬のごぼうは歯応えがしっかりとしており、ごぼうらしい土の匂いをしっかりと感じます。一方で春が旬の新ごぼうはやわらかく穏やかな香りが特徴です。今回は冬のごぼうを使ったのでシャキシャキ感を意識して輪切りにしました。
新ごぼうを使うなら表面積が大きいささがきにして、香りを楽しむのがおすすめです。またクミンを半量にすればより新ごぼうの香りを堪能できますよ」(坂田さん)。
スパイシーさがクセになる!食感が楽しい根菜ごはん
クミンはスパイシーながらも爽やかさがあり、普段スパイスをあまり使わないという方でもチャレンジしやすい調味料です。炊飯器のふたを開けた瞬間、ふわっと部屋中に食欲をそそる香りが広がりますよ。
また今回の主役であるごぼうは炊き込みごはんを深みのある味わいにしてくれます。ポリポリとした食感でおつまみのように召し上がっても良いでしょう。
坂田家ではごぼうが美味しい春と冬には必ず作るそう。
「何度か作っていくうちに自分の好みのクミン量がわかってきます。私はたっぷりと、小さじ2〜入れるのが好みです。よりスパイシーにしたい方は仕上げに黒胡椒をたっぷりと挽いて召し上がるのもおすすめ。」(坂田さん)
フレッシュでドライな白ワインや、クミンと絶妙な風味を生み出す日本酒などと合わせたら、お酒の席にもぴったりです。プレートに盛り付ければ、ご友人へのちょっとしたおもてなしにもなりますよ。
WRITER
管理栄養士。栄養・レシピ・ヴィーガンなど、食に関する記事をWEBコンテンツで執筆。その他、カフェのメニュー開発、料理動画制作などをして活動。これまでは給食提供のほか、離乳食指導や食育指導に従事。幼少期から茶道を習っており、日本文化が好き。こども食堂を開くのが夢!
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