Mayamoon まちなかで自然くらし vol.3

カモミールミルクと穏やかな春

いつか田舎暮らしがしたい。二拠点生活ができたら畑を始めたい。自分で収穫したもので食事が作れたら。そんな淡い、理想の暮らし。

関東エリアでマンション住まいのMayamoonさんの生活を覗いてみると、生活を大きく変えなくとも、心地よさとつながれる。自然がそばにある。暮らしが、カラフルになる。

絵描きで詩人のMayamoon さんの連載「Mayamoon まちなかで自然暮らし」は、そう予感させてくれます。

春真っ盛り、庭の植物は毎日どんどん大きくなっている。
小さな花やハーブをカットして空き瓶に入れてキッチンに飾る。
華やかさはないけれどすごくかわいくて癒される。
キッチンにある切り花は水をよく変えるからか、他の場所に置くものより長持ちする気がする。
誰かに会う用事がある時は庭の植物をちょっとずつ集めて小さなブーケにしてプレゼントする。
地味で素朴なブーケだけどみんな喜んでくれる。

 

ツタンカーメンという品種のエンドウ豆

 

去年の秋に、プランターにまいたエンドウ豆がちょっとずつ採れはじめる。
ツタンカーメンという品種で、サヤが濃い紫色をしている。
ピンクと紫色の花は、蝶が羽を広げたように見える。
ご飯を炊くときにサヤを一緒にいれると、ご飯がほんのり色づく。
酢飯にするときれいなピンク色になるので細巻きを作る。
かっぱ巻きやたくわん巻きが一気に華やぎ、春の食卓に心が踊る。
家族は「普通の白いご飯にして」と言うけれど。笑

 

ジャーマンカモミール

 

畑では春の訪れとともにジャーマンカモミールが芽を出す。
暖かくなってくるとぐんぐん育って花を咲かせる。
切り花にして楽しんだ後は、花だけ摘み取ってそのままお湯を注いでハーブティーにする。
カモミールの甘い香りにうっとりする。
ロイヤルミルクティーの作り方でカモミールミルクを作るのもおすすめ。
鍋でカモミールを煮出してミルクを入れて出来上がり。
ハチミツを加えてもおいしい。
寝る前に飲むとリラックスできてぐっすり眠れるような気がする。
穏やかな春の温かさが体にも心にも溶け込んでいく。

 

 

Mayamoon まちなかで自然くらし vol.1「静かな豊かさのなかで」はこちら >
Mayamoon まちなかで自然くらし vol.2「春風とイチゴ」はこちら >

 

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Mayamoon

絵描き、詩人。無農薬無肥料で野菜やハーブを育てる。自費出版のZINEや、アート作品を手がけるだけでなく、オンラインコミュニティや哲学対話を主宰するなど、幅広く活動。新しく芽生えた夢は、『赤毛のアン』の故郷、プリンス・エドワード島に行くこと。

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絵描き、詩人。無農薬無肥料で野菜やハーブを育てる。自費出版のZINEや、アート作品を手がけるだけでなく、オンラインコミュニティや哲学対話を主宰するなど、幅広く活動。新しく芽生えた夢は、『赤毛のアン』の故郷、プリンス・エドワード島に行くこと。