私らしい、ヴィーガンの暮らし方 [vol.3]
ヴィーガンライフを送っている人は、おうちではどんな食生活を送っているのでしょうか。今回も、日々の食事をInstagramに投稿して、ヴィーガンの魅力を発信し続けている、ファッションスタイリストの古賀麻衣子さんにお話を伺いました。第3回目は、古賀さんが手作りする、おうちごはん4品をご紹介します。
こんにちは。ファッションスタイリストの古賀麻衣子です。前回までは、私がおすすめしたい、ヴィーガンのテイクアウトメニューをご紹介しましたが、今回はおうちごはん編!
お店を新規開拓するために、ヴィーガンのお店を巡って外食をしたり、テイクアウトをすることも多いのですが、どうしても外食では食べられないメニューもあります。無性にコレが食べたい!というときには、家で作っています。
私の場合は使える食材や調味料が限られるので、その中でいろいろと工夫をして、それっぽく仕上げるのがポイント。たとえば、ナンプラー(小魚を塩漬け発酵させた調味料)を使わずにガパオライス(タイ料理の定番、鶏肉のバジル炒めごはん)っぽく作るには、何をどう組み合わせて作ろうかな?と、想像を巡らせるのも楽しいですね。できるだけ手間をかけずに、自分好みの味に仕上げる!というのもこだわりです。
さらに、野菜をメインにしたおうちごはんもよく作ります。たとえば、今日は自然食品店で「コールラビ」(かぶのような形をしたキャベツの仲間)を見かけたので、これをメインにしたパスタを作ってみようかな〜なんて考え中。野菜そのものの味を楽しみたいので、味付けはとにかくシンプルにと心がけています。
今回は、私の中でもとくにお気に入りの4品をご紹介します!
<ヴィーガンキーマカレー>
定期的にまとめて作り、必ず冷蔵庫に常備してある、我が家の定番メニュー「ヴィーガンキーマカレー」。
たまねぎ、にんじん、トマト、しょうがは必ず入れるようにしていて、それ以外の野菜はそのとき手に入ったものを。冷蔵庫に残っている野菜や、自然食品店で見つけたおつとめ品の野菜などを利用して、だいたい10種類くらいの野菜を入れるようにしています。フードロスにもつながるし、なんと言っても経済的。さらに、たくさんの野菜を入れることによってコクも出るから、このカレーはいいことしかない!
野菜はフードプロセッサーで細かくしてからスパイスで炒め、最後にカレーにとろみを付けるために、小麦粉の代わりに玄米粉を使っています。オーガニックスパイスと紅茶の専門店「N.HARVEST」で販売されている「有機カレースパイス」がお気に入りで、いつもこれを使っています。
私は小麦粉を避けるグルテンフリー生活をしているので、このレシピは材料も完璧!自分の中では、“パーフェクトカレー”と呼んでいます(笑)
<ヴィーガンガパオライス>
こちらは、厚揚げを使った「ガパオライス風」。個人的には大豆ミートのクセが苦手で、手間のかかる調理も敬遠しがち。というわけで、タンパク源には厚揚げや豆腐、がんもどきなどをよく利用しています。
ナンプラーは使わないようにしているので、味付けは醤油や味噌がベース。にんにくやしょうがの入ったスパイスとココナッツオイルで炒め、仕上げにコリアンダー(パクチー・香菜)を加えれば、簡単にアジアンっぽい味付けになります(本来、ガパオライスにはコリアンダーではなくバジルを使います)。この料理には甘みも加えるのですが、白砂糖は使わずに、私はアガベシロップを使っています。
ライスは玄米をベースに、黒キヌアを加えて、ココナッツオイルで炒めています。ライスにもひと手間加えることで、見栄えもよくなるんです!
<黒胡麻坦々麺>
もともと坦々麺が好きで、どうにか自分で作れないかと、お店で食べた味をヒントに作っています。豆乳をベースに、黒胡麻ペーストと黒胡麻をたっぷり入れた坦々麺風。こちらも大豆ミートの挽肉は入っていません。
坦々麺を作るときだけは調味料も濃い目にして、おいしさ重視!グルテンフリー生活もしているので、ひえ麺や玄米麺を使っています。ひえ麺はしっかりとコシがあって、言われなければ普通の麺と変わらないですよ。ひえ麺は、同じくヴィーガン生活を送っている方からおすすめされて使い始めました。ヴィーガンの暮らしには、こういった情報交換が大事なんです。
仕上げにコリアンダーをたっぷりのせるのもポイント。昔、好きでよく通っていたお店の坦々麺に、コリアンダーやすりごまがたっぷりのっていて、それを真似ています。
<ヴィーガンフレンチトースト>
フレンチトーストを食べたいけれど、外食ではなかなか食べられるものがありません。そこで、家で作ってみたのがこちらの「ヴィーガンフレンチトースト」。
私が使っているのが、成城石井で販売されているグルテンフリーの「玄米パン」。このパンをスライスして、豆乳とココナッツミルクのフレンチ液をサッと染み込ませて、ココナッツバターと塩で焼いています。
フレンチ液に長時間染み込ませてしまうと、玄米パンの場合は形がなくなってしまうので要注意!ただし、玄米パンがもちもちしているので、フレンチ液がたっぷり染みてるような錯覚になります。
最後に、ココナッツオイルと豆乳で作った、自家製のヴィーガンクリームをのせて完成。スイーツを食べたい欲をしっかり満たしてくれるおうちメニューです。
<Profile>
古賀麻衣子さん
ファッションスタイリスト。オーガニック歴15年、ペスクタリアン歴13年であり、ヴィーガン、グルテンフリーにシフトして5年。ヴィーガンやオーガニックのお店巡りが趣味。※ペスクタリアンとは、魚は食べる菜食主義者のこと
古賀麻衣子さんのInstagramページはこちら
▶【私らしい、ヴィーガンの暮らし方 vol.1】ヴィーガン料理はカラダへのご褒美!都内で注目の、テイクアウトメニュー4選 はこちらより
▶【私らしい、ヴィーガンの暮らし方 vol.2】ココロとカラダを満たしてくれる、私にとってのギルトフリースイーツ4選 はこちらより
WRITER
フリーランスの編集ライター。食・子育て・住宅・インテリア・植物・ガジェットなど多岐にわたるジャンルで、ムックや雑誌、フリーペーパー、WEBコンテンツなどで執筆。高校生と中学生の2人の娘をもつ母であり、子どもたちの野菜嫌いを克服させるべく、献立に頭を悩ませる日々。野菜不足になりがちなので、毎日の食卓には手作りのピクルスを添えるよう心がけている。
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