土から芽吹いた若々しい山菜や春の畑でとれたフレッシュな野菜たちの生命力溢れる、まるで春の萌しを見ているような一皿。
こちらは「ホテル グランバッハ東京銀座」(以下、グランバッハ銀座)のレストラン「ヴァルト ハウス -森の家-」のWellnessランチコースの前菜「春の訪れ」。ランチのシグネチャーともいえる一皿です。
筍やこごみ、さやえんどう、そら豆、紅芯だいこん、ラディッシュ、プチヴェールなどの野菜がグリーンとホワイトの2色のアスパラガスに巻かれていて、その中にはふわふわのディップソースが隠れています。それは山うどのピューレと黄身の濃い卵をつかったタルタルソース。卵の濃厚なコクとクリーミーな口当たりのなかにも、山うどの存在感は際立ち、その爽やかな香りとほろ苦さに春を目一杯感じることができます。
土に見立てているのは砕いたカカオニブやアーモンド、クルミ、自家製ドライオリーブで、香ばしさや食感がアクセントに。
もう一つ、新玉ねぎとルッコラの萌黄色をしたドレッシングがミニグラスで添えられています。お好みで味変したり、さまざまな香りや食感も同時に味わえたり。まさに「春の訪れ」をいろいろな野菜の形を通して感じられる仕掛けになっているのです。